綱領
基本理念
(2024/8/25 改訂)
我々は、「身体改変的性別越境主義(※1)」の党である。
「性別(※2)」に関して、不満を抱いたことはありませんか。
「性別」に関して、強く憤ったことはありませんか。
あなたも、きっとあるでしょう。
現在日本では、いや、日本に限りません、この地球のどこにおいても、男と女は、分けられています。
女と男では、すべてが違います。
男と女では、扱いが違います。
女と男では、人生が違います。
「現代社会には、厳然と女性差別が残っている」
「男性の寿命は短く、自殺者数も圧倒的に多い」
「同じ能力を持っているのに、なぜ同様に評価してもらえないのだろう」
「同じように苦しんでいるのに、なぜ見向きもしてもらえないのだろう」
「男は射精するだけで子どもができて」
「女は養ってもらえるからいいよな」
「私は女だから力士にはなれない」
「男女ではなく、私自身をみてほしいのに」
「私も子供を産んでお母さんになりたいのに!」
多くの人が、そのように思ったり、経験したりしているはずです。
そんな時、あなたはどうしますか。
当たり前のことだと、諦めますか?
なぜ自分だけ…と悶悶しますか?
あるいは、SNSをみて溜飲をさげますか?
ええ、人類が誕生するよりも遥か昔から、「それ」は不変でした。もっとも、「それ」を乗り越えられるように進化した生物もいます。しかし、そうでない種にとって、「それ」はあまりにも変えがたく、抗いがたいことでした。ときに自身の意思に反して肉体を侵され、ときに圧倒的な淘汰の流れに飲み込まれ消えていったでしょう。
「性別」破壊党は、「それ」にNOを突き付ける選択肢を示します。抗いがたいものに抗う生き物は、人間だけです。人間ならば、抗うのです。
人間は、より人間らしく生きられるべきです。
人間が、その内面が、股間の形状一つで規定されるこの世界への挑戦。
「性別」を破壊する…
そんなことをどうやってできるでしょうか。
男女平等?
ジェンダー解体?
LGBTへの理解?
果たして現状、世の中は良い方向に進んでいるでしょうか。
悲痛な叫びはさらなる痛みを呼び起こし、分断と対立はより深刻になっていることを、だれが否定できるでしょうか。
現状の試みがことごとく失敗に終わっている理由は明確です。
それは「行き来」ができないことです。
「その人の立場になって考えてみましょう」「自分がされて嫌なことは他人にもしない」
こうした道徳は、立場の行き来や、想像可能性があって初めて成立します。
「性別」には現状それが、ありません。
「与えられた性別」からは生まれてから死ぬまで逃れることはできません。
「もう片方の性別」がどんな経験をし、なにを感じるのか、それを本当の意味で想像することは、そういう世界においてはあまりにも難しいのです。
さあ、ここまでくれば、我々の理念はみえてきたことでしょう。
「性別」破壊党は、ここに提起します。
「身体的性別(Sex)の積極的越境および、そこから誘起される
社会的性別(Gender)の消極的克服」
を。
※1 「身体改変的性別越境主義」について
その具体的内容については、『情況』2024年夏号に掲載の論文「身体改変的性別越境主義について」を参照されたい(『情況』当該号は名古屋市内の党本部に所蔵)。
端的に「身体的越境がすべてに優先する」のであり、既存の性自認主義や性急なジェンダー解体運動とは明確に敵対するものである。
※2 党名について ~「性別」とは~
党名にあるカギ括弧つきの「性別」とは、第一に「身体的性別の越境不可能性」を指し、第二には「社会的構築物としての性別(gender)」を、そして第三の”超”長期的目線においては「性別という概念そのものの形」までをも含意するが、現状存在する性別という概念そのものを全てまったく無に帰すことを是としない。
あくまで我々が破壊せしめんとするのは、我々の生活に不可避に介入し、その人間本分をも毀損しうる性質をもつ抗いがたき進化的構造のことを指すものである。
政策方針
(2024/8/25 改訂)
[喫緊課題]
・”GID特例法”は現状を維持、あるいは厳格化の上運用する。
・したがって、これ(特例法)を改変せしめんとする「最高裁違憲判決」には反対の立場をとる。
・性急かつ欺瞞的な性自認主義(外観や生殖器形状よりも性自認を優先する等)には明確に敵対する。また、これら性自認主義に基づく各性専用スペースの侵害を許容しない。(※片側の性のみの専用スペース設置等も平等の観点からの議論を求める)
[中期課題]
・当事者における性ホルモン投与、性別適合手術等へのアクセス向上。保険適用の拡充や専用医療ローンの創設も含む。
・いわゆる”埋没”志向当事者に関する法的課題の改善。(※”埋没”=周囲に出生性別を知られずに生活すること)
[長期課題]
・性別適合手術や容姿越境手術、ゆくゆくは同性間生殖技術等を含む、美容・再生・生殖にまたがる医療技術の発展拡充支援。
・人間が出生時と異なる性別で支障なく生きられる社会の実現。
[”超”長期課題]
・身体的性別越境行為が当たり前となり、性別に不満を抱える多くの人に、「性別の行き来可能性」の選択肢を提示する。
・「行き来可能」になることで両性間の分断と対立の漸次的解消、そして男女格差や構造的差別の解決までも見据える。